Anser (回答)

カナック処理は、表面処理方法の一種で窒素の拡散現象を利用した窒化処理です。
窒素と母材に含有する合金元素(特にCr,Mo,V)と反応させながら
硬化層を形成させ、特にSUSによく反応します。

硬化層は表層から40~100μで、そこからは徐々に下がります。
ガス雰囲気中で行いますので、寸法変化はほとんどなく0~5µ程度です。
深穴にも中まで均一にまわり効果があります。
良い点は、再処理が可能なため、安価で済みます。
硬さは材質で変わりますが、Hv800~1400です。

ニューカナック処理は、カナック処理にショットピーニング処理を複合した表面処理方法です。
ショットを施すことにより、硬度がUPし、さらに表面の黒の酸化膜も除去できます。
そのため、耐ヒートクラック(チャック)性に優れています。
複合処理が可能で、ニューカナック後にPVDを行うとさらに効果的です。
鏡面にする場合、製品をラップしてニューカナック処理を施し、
ミガキ工程の段階で鏡面にもっていくことも可能です。


カナック処理    : 窒素の拡散現象を利用した表面処理
ニューカナック処理 : カナック処理+ショットピーニング処理

愛知県西尾市大野精工では、材料からカナック、ニューカナック、各種表面処理、組付け(ASSY)まで一貫して製作いたします。
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