部品再生(リバースエンジニアリング)|商品・加工サービスの特徴

 生産設備部品はひとつひとつの部品に特殊な表面処理や、精密加工が施されているケースも多く、製品用の部品等と異なり部品ひとつの付加価値が極めて高いということも珍しくありません。
このような部品、例えば生産設備のシャフトやスピンドル、金型のパンチ、ノズルといったものが摩耗、破損してしまって新品に交換しなければならない、という時には大野精工の部品再生(リバースエンジニアリング)サービスが役に立ちます。
リバースエンジニアリングとは、製品自体やその模型といった情報から3次元コンピューターモデルを再現し、その製造方法や構成部品などを分析し明らかにすることです。
3次元コンピュータで作った製品のモデルを製品として形にしていく通常のものづくりの工程を一旦遡る形になります。
ものづくりにおけるリバースエンジニアリングは3次元CADおよび接触式・非接触式の3次元形状データ測定器が普及するにつれて広まってきています。
ですから、図面のない部品でもその部品をもとに図面を起こし、その部品と同様の部品を製作することが可能です。
また、製品の構造を把握することで、的確な補修も可能になっております。
以前と使い勝手が違ったり、全くの別物となってしまうことがなくなります。
したがって、メーカーの保証が切れてしまった場合や、設計図を紛失してしまった場合でも、必要な部品や製品を確保することができます。
部品の一部が摩耗してもうそのまま使えなくなってしまったときでも、レーザー溶接により肉盛り処理を行い、その後研削加工とコーティングを行うことで元の部品の新品時の耐久性を回復することも可能です。コストを大きく下げることが可能であるほか、新品の再製作を依頼すると1か月、2カ月納期が掛かるといった場合のリードタイム短縮にも大きな効果を発揮します。

特徴①

破損・摩耗して使えなくなった生産設備を再生し、再使用可能にします

特徴②

新品製作時よりも圧倒的なコストダウン、リードタイム短縮を実現します

特徴③

各種表面処理の提案により一層の長寿命化、高精度化提案も同時に行います


機械部品VA・VEドットコムによる「 部品再生(リバースエンジニアリング)」の事例

 機械部品VA・VEドットコムの大野精工が行った部品再生の事例です。ほかにも例えば下記のようなケースでは設備部品の部品再生がコストダウンやリードタイム削減に有効なことがあります。ぜひご検討ください。

<部品再生が有効なケースと対応例>

金型    :プラスチック、ゴム、ダイカスト、プレス、ガラス金型等への肉盛補修
機械部品  :各種機械部品の摩耗部、傷、加工ミス部などへの肉盛補修
溶接不良  :アルゴン(TIG)溶接などで発生した二番ヒケ、ピンボールなどへの肉盛補修
精密部品  :各種精密部品、電子部品、センサー、コネクターなどの微細箇所への溶接
異種金属  :異種金属間の肉盛、溶接
薄板金属  :チタン、SUSなど各種材質の薄板金属への溶接、肉盛
マーキング :金型、機械部品等へのマーキングおよび、刻印、文字消し肉盛
表面処理  :溶射、めっき、TD処理などの表面処理部の肉盛補修

先端が摩耗する金型への部品再生による改善事例(材質:SKD11)
先端が摩耗する金型への部品再生による改善事例(材質:SKD11)