Before (改善前)

生産設備用ツメ部品の磨耗

生産設備において、ツメやクランパーといったワークに接触する部品においては磨耗が大きな課題のひとつです。ツメをSUS404C等で製作している場合、交換頻度等も課題ですが材料費用の高さや焼入れ加工のコストから部品単体のコストも無視できないほどに高くなっていることがあります。

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After (改善後)

生産設備用ツメ部品を再生(リバースエンジニアリング)

ツメやクランパーのワークに接する部分、磨耗部分が明確な場合は、磨耗部分のみの再生を行うことで部品を再製作することなく長寿命化を実現することができます。このような場合、磨耗部分に対して肉盛修正を行い、更にクロマックス処理等を施すことにより、新品製作時より20%以上のコスト削減を実現することができます。また部分的に表面処理を行うことで、単純な耐摩耗性も向上させることが可能となります。

POINT(要約)

ツメやクランパー等の生産設備部品は、長寿命化や精度を意識して高い材料や硬度で設計していることが多くあります。その反面、加工コストや材料コストが高くなり、再製作の際の調達コストが非常に高い、ということも珍しくありません。このような場合は部品すべての再製作ではなく、肉盛りや表面処理等による部分再生を検討することでコストを大幅に抑えることが可能となります。