Before (改善前)

全長400程のSKD11(焼き入れ・焼き戻し)の生産設備用レールのような長尺部品は、熱処理が入りまた修正のコストも高くなりがちです。また部品が磁性を持ちやすいため非磁性にしたい、というケースもあります。

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After (改善後)

生産設備用レール部品の表面処理選定によるコストダウン、非磁性化事例

上記のような場合、SKD11から材質変更、表面処理を上手く選定することで部品の硬度等は落とさずにコストダウンを実現することができます。材質はSKD11に代えて非磁性のSUS303を選び、また表面処理にはイソナイト処理を選定します。このような場合、SKD11の時に行っていた研磨+仕上げ加工が必要なくなるため、コストダウンを実現することができます。また同時に硬度も上がるため長寿命化も実現できます。

POINT(要約)

生産設備部品は焼入れ、焼き戻しを行う部品も多く存在します。しかし焼き入れ、焼き戻し後の修正加工のコストが高くなっているケースも多くあり、調達コストや納期の増大につながっていることがあります。このような場合は、部品に必要なスペックを確認しながら材質変更、表面処理をうまく選定することで従来部品からのコストダウン等を図ることができます。