Before (改善前)

生産設備用シャフト部品の表面処理変更によるトラブル防止事例

生産設備のシャフト等をSCM415の浸炭焼入れ品で製作している場合、高温環境下でトラブルが生じることがあります。上写真は約300度の炉を通るシャフトですが、この温度では焼入れが入って軟化してしまうため、付帯して様々なトラブルが生じます。

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After (改善後)

生産設備用シャフト部品の表面処理変更によるトラブル防止事例

SCMに対しては、一般的な焼き入れ・焼き戻しでの硬度確保の代わりに、600度以降まで変化しないガス軟窒化処理を選定することでトラブルを防止することができます。ガス軟窒化処理は熱に強く300度程度の温度環境下で変形や軟化等を起こすことがありません。

POINT(要約)

生産現場に高温環境が存在する場合、部品の材料選定や処理方法を十分考慮して設計することが必要となります。SCMは一般的に300度程度で焼き入れが入ってしまうため、生産現場で300度程度の箇所があると軟化してしまいます。このような場合、熱に強いガス軟窒化処理を選ぶことでトラブルを防止することができます。