用語解説

熱処理とは、加熱および冷却によって組織を変化させていろいろな性質を作りこむことです。

目的と種類は大きく4つです。

おもに結晶を均一にする「焼きなまし、焼きならし」
硬さや粘さを作りこむ「焼き入れ、焼き戻し」という結晶操作です。

熱処理には変態が不可欠で、熱を加えて変態をおこす温度まで上げます。
変態をおこす温度を変態点といいます。
通常、変態は730度ですが鋼の種類によって、900~730度の間です。
鋼を硬くしたり柔らかくしたりするには、必ず変態点を越さなくていけません。
変態点を1度でも下回ると、どんな人がやっても焼きなど入りません。

変態点はとても重要な概念です。