用語解説

アルミニウムを電解液中で通電し、電気化学的にアルミニウム表面に生成した酸化アルミニウム皮膜をアルマイトといいます。技術的用語では陽極酸化皮膜といいます。アルマイトの機能は、一般的には装飾性や耐食性をつけること、表面を硬くして傷つきにくくすることです。

アルミニウムの硬さはHv20~150(合金によって異なる)であるのに対し、アルマイトを施した場合はHv200程度まで向上します。

ではアルマイト処理とメッキは同じような処理なんでしょうか

金属の表面加工ということでひと括りにされている場合もある陽酸化処理とメッキは、実は全く違うものです。

陽極酸化皮膜処理はアルミの表面(標準の面)から上に成長皮膜、下に浸透皮膜というように上下に成長しています。一律に成長するので、元のアルミ表面が凸凹だった場合凸凹のままアルマイト皮膜がのります。
表面を塗装のように平らにならす効果はありません。

また、一度アルマイトをかけたものを再アルマイトする場合、肉痩せしてしまいます。それは、この浸透皮膜を化学的にいったん全て落とす必要があるからです。
一方、メッキの方は被メッキ物上に順番に他の金属を乗せていくので全く別の理屈でできているといえます。

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